若手ケアワーカーの数年後
介護職 Nさん
平成29年入社
令和3年 副主任
①実際に働いてみて感じたことは?
就職の際はユニット型ケアに興味があり、品川区でユニット型特別養護老人ホームの先駆けとなる三徳会にお世話になることになりました。これまでボランティアや実習を経験していましたので、多少心得ている自信はありましたが、最初の頃は完全に出鼻をくじかれました。
特に重い認知症を患っている方とのコミュニケーションには頭を悩ませられる日々でした。気分の不安定な方に対し、自分でどのように対処して良いか分からず、ことあるごとに先輩に相談させてもらっていました。
そうすると「しばらく距離を取って様子を見る」とか「生い立ちや軌跡などを把握するなどして深くアセスメントする」など、細かくアドバイスをいただき、対応を試みると、少しずつ成果が目に見えてきました。その時はとても嬉しかったですね。
②印象に残るケアは?
コツを掴んでからはどんな利用者さまと会話する時も「利用者さまをよく知りたい!」「覚えておいてもらいたい」という思いで、コミュニケーションを図るようにしていました。お陰さまで、多くの利用者さまが私をしっかりと覚えてくださいまして、その度にやり甲斐を感じることができました。
それから間もなくして私は同施設のショートステイへの人事異動が決まり、配属先で勤務をしていました。
そんなある日、以前私が配属されていた部署から連絡が入り「ターミナルに入られた利用者さまがあなたのことを呼んでいますよ!」と聞かされました。
確かに当時、私が担当をしていた利用者さまでしたが、重度の認知症でしたので「まさか覚えているなんて!?」と驚きが隠せませんでした。急いでその方のもとへお伺い、いよいよ対面したところ、やはりしっかりと覚えてくれていたんです。
その後、穏やかな会話をさせていただきました。一人ひとりの利用者さまの心に残っていられることはとても幸福なことだと思いますし、この仕事をやっていて本当に良かったと心から思えます。
これからも、コミュニケーションの大切さを意識し続け、多くの困っている方々を支え続けられる人に成長できたらと切に願っています。
未経験からのスタート
介護職 Nさん
ユニットリーダー
平成29年入社
①介護をめざしたきっかけは?
実家の居酒屋を辞めてから介護職員を志したのは、母を介護した経験からでした。人の役に立つ仕事がしたいと強く思ったのがきっかけです。
②初めての介護職はどうでしたか?
介護業界は全く別世界でしたので、働き始めは不安ばかりでしたが、ご利用者の笑顔を見ていると自然とやる気が出てやりがいを感じるようになってきました。
③これからの目標をお聞かせください
今現在は、ユニットリーダーとして責任がある仕事を任せられています。今後も生涯の仕事として介護現場で頑張っていきたいと思っています。
ママケアワーカーの育児との両立
介護職 Tさん
副主任
平成26年入社
①職場に復帰後はどのような勤務をしていますか
出産・育児休暇を取得して復帰後はフルタイムの日勤で働いています。残業はありませんので保育園へのお迎えも時間通りに行けます。
育児休暇を終えて復帰するときは、仕事と育児の両立ができるだろうかと不安がありました。復帰初日に同僚から「おかえり」と声をかけられたときは何よりもうれしかったですね。
②介護職と育児の両立はいかがですか
仕事と育児の両立は大変なこともありますが、福利厚生がしっかりして、勤務の相談もしやすいので無理なく続けていくことができています。周囲の温かいサポートもあり、保育園の行事にも参加しています。有休やリフレッシュ休暇を使い、家族との時間をつくることもできます。
もちろん主人のサポートもあり、家事はふたりで分担しています。主人が傍にいる安心感が心の支えにもなっています。
先輩ママからは「大変だけど今が一番かわいいときだから大事にね」といつも声をかけてもらっています。パパケアワーカーと子育てについて話すこともあります。感染症が流行ったときは「育児と仕事の両方を何とか乗り越えたね」と互いに讃えたこともありました。
③印象に残るケアは?
入社して仕事に慣れた頃でしたが、ご利用者が夜勤明けの私の頬に手を当て「疲れた?大変だけど頑張れ!」と声をかけられ「握手!」と力強く手を握ってくれました。認知症があり、普段はあまり話さないご利用者でしたので、驚きと気を遣わせてしまったなという思いと、それを上回るうれしさと…。忘れられません。
ご利用者から「あなたがいると安心」と言ってもらえることが励みになっています。また、時にはご利用者との会話が弾み、昔話や青春時代のことや当時の暮らしを聞くととても勉強になります。